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末枯れの花守り/菅浩江
- 2010-02-26(17:03) /
- 伝奇ミステリ
末枯れの花守り (角川文庫) (2002/03) 菅 浩江 商品詳細を見る |
【あらすじ】
初めて植えた朝顔に、男への思いを託す今日子。最初の一輪が咲いた時に知り合った、圭次郎から連絡が絶えてひと月になる。彼女の心が限界に近づいた頃、永世姫、常世姫と名のる艶やかな和装姿の女たちがやってきた。「異界の花と化し、永遠の命を与えよう」という申し出は、今日子の心を動かす。だが、その時、姫たちの企みを邪魔するものが現れた。「鬼」と呼ばれし花守り、青葉時実だった! 異界の者たちが争うところ、女心の深奥があばかれる。新鋭が描くあやかしのトゥルー・ストーリー。 (裏表紙より)
【感想】
表紙の怪しさに惹かれて読みました。そしたら文章も美しくて怪しいんですね~。う~む、いい雰囲気。もちろん、内容も怪しいです(笑)。
主人公を花守りの青葉時実にした5話で構成された作品です。境界線を踏越えそうな女たちを花に例え、それをコレクトしようとする永世姫と常世姫。この二人が綺麗なうちの花を集めようとしている気持ちがわからないわけじゃないのよね。美しい時をそのまま保持したいと女なら誰しもが思うことだもの。なんだかね~、私はもう花な時代を過ぎちゃったからか(苦笑)、ちょいと辛いものがありましたね~。トホホ
でもね、5話目の「老松」のお話はなんだかほのぼのでいいのよ、これまた。美しさが満開の時だけが「花」じゃないんですよね~。(と、自分で納得しているだけかも・・・ガハハ)
前にも書きましたが、文章がとても綺麗でして、幻想的で耽美な雰囲気を醸し出しています。菅氏といえばSF!っていうイメージが強いので意外でした。他の幻想小説も読んでみたいです。
【★★★☆】
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