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幻色江戸ごよみ/宮部みゆき
- 2010-02-28(11:17) /
- 時代ミステリ
![]() | 幻色江戸ごよみ (新潮文庫) (1998/08) 宮部 みゆき 商品詳細を見る |
【あらすじ】
盆市で大工が拾った迷子の男の子。迷子札を頼りに家を訪ねると、父親は火事ですでに亡く、そこにいた子は母と共に行方知れずだが、迷子の子とは違うという・・・・(「まひごのしるべ」)。不器量で大女のお信が、評判の美男子に見そめられた。その理由とは、あら恐ろしや・・・・(「器量のぞみ」)。下町の人情と怪異を四季折々にたどる12編。切なく、心暖まる、ミヤベ・ワールドの新境地! (裏表紙より)
【一行目】
火が出たのは師走の28日の夜、伊丹屋の誰もがぐっすりと眠っている時刻だった。折悪しく北風の強い夜で、しかもここ十日というもの一滴の飴も降っていなかった。もしも、火元の仏間に近いところで寝起きしている番頭の藤兵衛が眠りの浅い体質でなく、かすかな煙の匂いに気づいて飛び起きていなかったなら、新年を三日後に控えた寒空の下で、伊丹屋の全員が野晒しにあうところだった。
【感想】
宮部氏の江戸モノを読むとなんかホっとしますねぇ。人情があって、切なくて、でもほのぼのしていて、救いがありますね。やっぱり日本人はいい!って日本が恋しくなりますもん(ノ_・。)
本書では1年12ヶ月にそって12のお話が書かれています。
いつもすごいなぁ~と思うのは、江戸の庶民の生活が目に浮かぶんですよね。くどくどと描かれているわけではないのに。そこはやっぱり宮部氏の筆力なのでしょうね。
12の短編の中は、ミステリ色が強いのもあれば、人情話でミステリ色が全くないお話もあります。ウルウル話ももちろんあります。
厳しい生活の中、もうだめだ!と思っても一筋の光が見える、そんな宮部氏の作品が大好きです。
【★★★★】
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